2025/09/24
一般社団法人日本分析機器工業会(JAIMA)では、「JIS K 0200:2024 計測分析装置の分析データ共通フォーマット」 の利用を支援する参考ドキュメントとして、 「共通データフォーマット対応ガイドライン」および 「MaiMLスキーマ定義ファイル・スキーマチェック手順書」を本ウェブサイトで公開しています。
併せて、MaiML 紹介文献やMaiML講習会動画・資料なども本サイトで公開しています。 また、Git HUBで公開されているMaiML利用に役立つ各種の変換ツールも紹介していますので、ぜひご活用ください。
本ウェブサイトで紹介する分析データ共通フォーマットは、「JIS K 0200:2024 計測分析装置の分析データ共通フォーマット」として、2024 年5 月20 日付で公示されています。 当工業会では、さらに、日本発の国際標準化(ISO規格)を目指して、委員会活動を実施しています。
MaiML(Measurement Analysis Instrument Markup Language)は、XML(Extensible Markup Language)に準拠したデータフォーマットで、試料準備から計測、データ処理に至るまでの計測分析プロセス全体を履歴付きデータとして包括的に扱うことができます。
装置・測定条件や試料条件といったメタデータと、画像・スペクトルなどの計測データを一つのデータセットに統合し、データレイクへの蓄積・検索・再利用を可能にします。
プロセス全体はペトリネットでモデル化され、一連の計測分析手順の記述や再現性の検証を支援します。デジタル署名やハッシュによって改ざん耐性を確保します。
さらに、選択的暗号化によって機密部分のみを秘匿しながら、公開可能な部分を共有できます。すべてのプロセスは監査可能なログとして追跡可能であり、「計測分析プロセスの記録・デジタル化」「AI 解析」「複合計測データ解析」「計測分析プロセスのデザイン」といったニーズに応える、再現性・信頼性・セキュリティを備えた画期的なデータフォーマットです。
MaiML を活用することにより、装置毎のデータ出力の違い、手作業によるデータ加工、蓄積データ構造変更のために要する膨大なバージョンアップ作業などから解放されます。
以下より、登録フォームに必要事項を入力していただくとダウンロード画面に遷移します。(無償)
2025/09/24
2025/05/02
現在までに「共通データフォーマットの標準化」に関する紹介記事、 学術論文が学会誌等に掲載されており、以下のサイトから閲覧することができます。 MaiMLフォーマットの理解を深めるにあたり、ぜひ参考にしてください。
著者:重藤 知夫, 安永 卓生, 永富 隆清, 藤本 俊幸, 一村 信吾
関連リンク:J-STAGEでもご覧になれます
著者:一村信吾,重藤知夫,安永卓生,井上信介
掲載:J-STAGE
著者:安永卓生
掲載:九州工業大学学術機関リポジトリ
著者: 一杉 太郎
掲載:株式会社東京化学同人